「Kidsdrone」はMITで開発されたプログラミング学習アプリケーション「Scratch 2 Offline Editor」と連携しParrot社のミニドローンをプログラミング飛行させるAndroid端末用のアプリケーションです。【アプリケーションの概要】
・WindowsPCにドローン3Dシミュレーター「DroneSimulator2」がインストールされている必要があります。
・「DroneSimulator2」の3Dシミュレーション画面とシンクロしてParrot社のミニドローンが飛行します。
・Mambo、Swing、Airborne Night/Cargo、Rolling Spider、Hydrofoil Orakに対応しています。
(2019年1月にはDJIのtelloにも対応した、動画のリアルタイム解析で自律飛行できるような拡張したScratch3.0をWebベースで公開します。)
・WindowsPCと同一のWiFiネットワークに接続してください。(インターネット接続は不要です)
・プログラミング飛行中でも処理に割り込んで飛行をキャンセルすることができます。
・Parrot FLYPADの代わりに殆どの廉価なUSBゲームパッドで操縦できます。
・画面タッチでも操縦できます。
・モード1およびモード2に対応しています。
【システム概略図と接続】
【設定】(インストールと機器の通信設定)
1.「Kidsdrone」をAndroid端末にインストールします。
(Amazon Kindle Fire HD 8,10タブレットで「Kidsdrone」を使う方法。)
2.WindowPCとAndroid端末を同じWiFiネットワークに接続してください。
※市販の安価なブロードバンドルーターで接続できます。(インターネット接続は不要です)
3.ミニドローンとAndroid端末はBluetoothで接続してください。
ミニドローンとのAndroid端末との接続方法については機体添付の取扱説明書を参照してください。
※安全の為にAndroid端末のモバイルネットワークはOFFにしてください。
【アプリケーションの起動】
キッズドローンのアイコンをタップします。
起動すると最初に使用許諾が表示されます。
文面を読んで同意なら「同意する」をタップ。漫画(スティック・フィギュア君)で注意事項が表示されます。次へ進んでください。
数枚の注意事項を読むとスキップできるようになります。
スキップするとドローン検出画面となり、近くのBluetooth通信可能なドローンを探索します。
【アイコンについて】
起動画面のオプション設定
歯車アイコンをタップするとドローンの色を変更する画面や、Scratch接続のネットワーク情報を示す画面を表示します。
元の画面に戻ると下のドローンとの接続シークエンスになります。
ドローンと接続
周辺にあるドローンを検出します。(複数検出した場合は全部を表示します)
接続ドローンを選び左下のアイコンをタップすると接続します。
Android端末のBluetooth、ドローンの電源はオンにしておいてください
クラウドアイコン
ドローンのストレージからbuletooth接続で撮影された画像をダウンロードします。
イメージアイコン
Android端末内の画像を開きます。
コントロール画面
ドローンと接続後の画面です。
接続に成功すればWindowsPCとAndroid端末が同じWiFiネットワーク内にありの「DroneSimulator2」が起動していれば「DroneSimulator2」のドローンとスマートフォンアイコンが青くなっています。
離着陸アイコン
長押しするとドローンが離陸します。もう一度押すと着陸します。
上昇、下降、旋回アイコン
スワイプで上下、左右旋回します。
移動アイコン
スワイプで前進、後退、左移動、右移動します。
トリム調整アイコン
ホバリング状態で不安定に前進後進左右移動しないように調整します。
フリップアイコン
前方宙返りします。
バック・フリップアイコン
後方宙返りします。
右フリップアイコン
右フリップします。
左フリップアイコン
左フリップします。
右旋回アイコン
右廻り45°旋回します。
左旋回アイコン
左廻り45°旋回します。
緊急停止アイコン
コントロール不能などで対人、対物に危険が及ぶ場合に使用します。モーターが停止しますので墜落します。
オプション設定
検索画面でのオプション設定とは異なりドローンからの情報を読み込み表示します。
飛行設定、ドローン設定、操縦設定、ゲームパッド設定が可能です。
飛行設定
ドローンの動作にメリハリがない場合は最大斜度を大きくしてください。
ドローン設定
操縦設定
ゲームパッド設定
ドローン情報
現在のParrot社の配布ソフトウェアのVersionが 3.0.17であることが表示されています。
Incorporates Firmware update for camera FW P1.0.07, with HQ mode
ARDroneSDK3 API を詳しく知りたい方はこちら
【なぜNode.jsを使わないの?】
Windows OSむけにNode.jsを使ってドローンと接続している記事を見かけますがBluetooth接続が不確実なのあまり感心できません。
できればNode.jsは使用しない方が無難です。
Parrto社が公式にWindows向けのSDKをリリースしないのはWindowsのBluetoothドライバーやチップの種類が多すぎて対応することが不可能だからです。
かといってThelloは教材としては魅力的ですがWindowsPCとWiFi接続します。ご存知のようにWiFi接続はバッテリー消費が激しいのでミニドローンのコントロールにはむいていませんので少し残念です。
【なぜiPhoneを使わないの?】
ゲームパッドなど外部接続機器が使えなさすぎて割りこんで緊急停止できないからです。学校教育現場などでは致命的だと思います。
【安全対策】
安全の為にAndroid端末にUSBタイプのゲームパッドを接続しアナログモードで割り込み操作することが可能です。
以下のWebGLでゲームパッドのゲームパットの動作チェックができます。Google Chrome対応
http://webgl.rediscovery.co.jp/WebGL/mini_drone/parrot/mambo/index.html
メーカー | 型番/名称 | 備考 |
---|---|---|
エレコム Elecom | JC-U2912FBK | アナログモードにすること |
エレコム Elecom | JC-U3312SBK | アナログモードにすること |
ロジクール Logicool | F310 | アナログモードにすること(動作しないバージョンあり) |
ソニー Sony | DualShock 3 | 接続後PSボタンを押すこと |
ソニー Sony | DualShock 4 | 接続後PSボタンを押すこと |
イーフロンティア e-fronter | EP-GP2 | アナログモードにすること |
WebGLは同じWindows10 OSであっても従前のWindowsノートは動作しますが、サーフェースPROの3,4はバックグラウンドでelecomのユーティリティを起動しないと正常に動作しない場合があるなどケースバイケースです。
現状で一番安定して使えるのはElecom JC-U2912のアナログモードです。
Android端末のドライバーとの相性で動作しない場合もあります。ハードウェアの相性は、弊社の関知いたしません。
Aceparrot,AutoParrotといったアプリケーションをオープンソースで公開していますのでご自身で検証・研究してください。
【メディアでの紹介】
いつも参考にさせてただいております。
説明通り、「Kidsdrone」をAndroid端末にインストールし、Window(10)PCにScratch 2 Offline EditorとDroneSimulator2をインストールして起動させマスコットマークは青くなり、モニター上ではドローンが動きます。
一般的なルーターでWindowsPCとAndroid端末が同じWiFiネットワーク内(アクセスポイント名も同じ)にしますがスマートフォンアイコンが青くなりません。
いままで、2回ほど、青くなり、その時はPCからManbowの操作が可能でした。Android端末のアプリを再起動が何度も試しましたがDroneSimulator2のスマートフォンアイコンが青くなりません。
お手数をお掛けしますが、原因は何かありますでしょうか?
「Amazon Fire HD 8インチ、10インチ タブレットでParrotミニドローンが飛ばせる!」
http://www.rediscovery.co.jp/?p=2686 も参考願います。
準備中は順調に繋がっていても本番で生徒がいっぱい入ってきたらつながらない場合を何度も経験しました。
部屋でもマルチパスが発生しやすい鉄骨や、電子機器の影響を受ける場合があります。
(もちろんParrot純正アプリもつながりません)
でもFlyPadだと繋がります。
ですのでスマホだとつながらいのはアンテナの差だと考えられます。
Androidスマホの筐体は小型化でまともなアンテナもありません。
WiFiもBluetoothも同じ2.4GHz帯の無線信号です。
対策としては
PCのWi-Fi接続を有線や5GHz帯に変更する
携帯端末の電波を切ってみる
アンテナをつないでみる
などの対策が考えられます。
でも、内部に余裕があるタブレットなど大きな筐体の端末が一番効果的だと考えられます。
丁寧なご回答ありがとうございます。Android端末は、使っていないGalaxy Note7でやっています。アドバイス通りやりましたが解決できませんでしたので、端末変えて(タブレット)で再度チャレンジしてみます。
「kidsdrone」がダウンロード出来ません
普段はiPhoneなので白ロムのAndroid携帯を購入し、wifiでGoogleストアからダウンロードしようとしたのですが、対応しないデバイスと…
Android4.4.2なので、システム要件は合っている物を購入したのですが…
どなたかご教授をお願いします
いつも参考にさせていただいておりました
文章中で
「2019年1月にはDJIのtelloにも対応した、動画のリアルタイム解析で自律飛行できるような拡張したScratch3.0をWebベースで公開します。」
とのことですが、もう公開されておりますでしょうか??
ただいま開発中です。

Scratch3.0を拡張したシミュレーター(Chrome,FireFox,Edge用)は昨年末に完成しています。
DJI Ryze Tello EDUが実現している動き以上ことは出来るようにしたいの弄っています。
最初はシミュレーターのみ公開する予定です。
説明通り、「Kidsdrone」をAndroid端末にインストールし、Window7 PCにScratch 2 Offline EditorとDroneSimulator2をインストールして起動させマスコットマークは青くなり、モニター上ではドローンが動きます。
一般的なルーターでWindowsPCとAndroid端末が同じWiFiネットワーク内(アクセスポイント名も同じ)にしますがスマートフォンアイコンが1度も青くなりません。
同一ネットワーク上に繋がっていれば、自動でPCとスマホは繋がるのでしょうか? PC上で設定等は無いのでしょうか?